第二次世界大戦中に日本軍がタイからミャンマーまで敷いたという、いわゆる泰緬鉄道。
かの有名な映画「戦場にかける橋」(もちろん観ていない)の舞台にもなったというこの鉄道、一度ぐらいは乗っておくかと、色々調べると、トンブリー駅というチャオプラヤー川西岸のちょっと不便な場所にある小さな駅を7:45に出発する列車に乗らないと日帰り出来ないらしい。
調べると、ホテルから駅まで7kmぐらいだったので、ランニングで駅まで行こうかと画策したのだが、駅に着替えが出来る場所があるとも限らないので、チャオプラヤ・エクスプレス・ボートで駅の最寄の船着き場まで行くことにした。
こちらがそのトンブリー駅。
エアコンの無いローカル線は、タイ国鉄にあるまじきことに、定時キッチリに出発した。
これが戦場にかける橋らしい。
カンチャナブリーの中心から程近く、橋の上には多くの観光客が居て、待避スペースから列車の写真を撮っている。
一方私は、車窓から待避スペースで列車にカメラを向けている人々を撮っている。
変な感じだ。
平原。
岩盤をくり貫いた切通しを、岩スレスレに走ります。
タム・クラセー橋。崖に沿って架けられた橋、よくやるぜ日本軍。
タム・クラセー駅で降ります。
先ほど列車で通ったタム・クラセー橋を歩いて渡る。
程なく洞窟が現れ、中には仏像が。
仏像アップ。
ネコもいます。
タイのネコは美人で人懐っこいのが多く、大変に素晴らしい。
駅前のレストランに戻り、シンハーで喉を潤します。
ランチはみんな大好きパッタイ。
こんなところでもキッチリと美味しいパッタイが出てくるところがタイの底力だ。
成田空港第二ターミナルのカレーとは大違いだぜ。
こんな山奥にもディスペンサリーが。
鉢植えwww!
超ローカル駅に3軒もあったディスペンサリーに驚きつつも、バンコク市内よりも安いので、ジョイントを1本だけ買っ...
いえ、なんでもありません。
そうこうしてたら帰りの列車が来たので慌てて飛び乗ります。
1日2往復しかない泰緬鉄道、これに乗らないと今日中にバンコクに帰れなくなってしまうのだ。
橋アゲイン。
崖アゲイン。
エアコンの無い車内アゲイン、暑い。
何気に車窓からの風景を眺めていたら、あることに気が付いて驚きましたな。
何処までも続く広大な畑、よく見ると育てているのは全て大麻だ。
カンチャナブリー県は一大大麻の産地のよう、それでバンコク市内よりも安かったのだろうか?
切通しアゲイン。
戦場に架ける橋アゲイン。
バンコクからかなり西、ナコンパトム県のこの駅が、オリジナル泰緬鉄道の起点だそうだ。
アップ。
列車は定刻から30分遅れ、バンコクのトンブリー駅に到着した。
朝7時45分にトンブリー駅をでてから10時間15分の長旅であった。
退屈するかなとも思ったのだけど、余計な事を考える必要がないので読書が捗り、読書に厭きたらボーっと車窓から景色を見るだけでも楽しく、なんだかとても贅沢な気分だった。
タイは全てが最高だ。