Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。フルマラソン・サブ3.5を本気で目指すことにしてしまった。

大山登頂

米子駅7:20発のバスに乗って、目指すは中国地方最高峰の大山。

終点の大山寺までおよそ1時間の旅。

料金は730円。

 

大山には雲が掛かり、その全貌を拝むことは出来なかった。


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登山の前に、まずは大山寺参詣。

こちらは参道。

 


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大山寺でゴザイマス。


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さぁ、いよいよ登山道だ。

昨年標高3200mのネパールのプーンヒルまで登った私には、いかに伯耆富士と呼ばれようとも、たかが1700mの大山、恐るるに足らず!


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一合目。まだ余裕。


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二合目。余裕なくなる。


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三合目。既に汗だく。


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四合目。私の中の悪魔君が「引き返そうぜ」と囁く。


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やっと五合目。

しかし既に私の体力はエンプティ・サインを示していた。


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が、振り返ると初めて開けた風景が望めて俄然ヤル気が盛り返す。

ここまでは深いブナ林のなかを延々と登るルート、単調な景色というのもヤル気を削ぐファクターになり得ることを私は学んだ。


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六合目。疲労困憊。

ベンチがあったのだが、先客たちに占領されており空きスペースがない。

しかし座ってしまうと長居してしまいそうだ。昼から激しい雨予報が出ており、急いだ方が良い状況ではある。


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かなり登ったなー。

気力を振り絞って登り続ける。


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勾配はキツくなる。

ヘロヘロになって七合目。


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瀕死の状態で八合目。


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木道が始まりかなり楽に。

辺りはガスが酷くて視界不良。


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九合目に到達。山頂は近い。


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ビーン(死語)。

山頂小屋付近工事中で入れず。


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仮設山頂看板が設置されていた。

時計を見ると登山口からここまでジャスト2時間。


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何も見えない。

本当の山頂には到達しておらず、更に眺望を楽しめず、なんというか、達成感の低い登頂だ。

エベレストの山頂へのアタックを諦めて引き返した三浦雄一郎の気持ちが、10万分の1ぐらい分かった気がする。


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山頂の気温は低く、火照った身体に気持ち良かったのだが、だんだん寒くなってきたので下山開始。

 

この下山ってヤツがくせ者で、かなり膝にくる。

大山の登山道は段差の大きな丸太階段と岩石が大半を占めており、これはトレッキングポールを用意すべきだったと後悔。

いつだって先に立たないのが後悔というものだ。

 

程なくして膝が笑い始め、その笑いは爆笑へと変わった。


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花を撮るふりをして休憩。

 

登りでも廃人と化す程に消耗したので得意とはとても言えないが、それでも誰かに抜かれることは一度もなかった。

それが下りではどんどん抜かれる。

若者のみならず、GGIやBBAにも抜かれる始末。

爆笑する膝を騙し騙しヨロヨロ下る私に、「こんにちはー、お先にー」と爽やかに声をかけてあっという間に追い抜いていったBBA、くうっ、なんとも屈辱的じゃないか。

登り苦手、下りは大の苦手、ということらしいな、これは。


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ようやく大山寺の阿弥陀堂まで降りた時には、精も根も尽き果てていた。

太腿パンパン、膝はガクガク。


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麓には豪円湯院なる綺麗な温泉施設があり、勿論立ち寄る。

スーパー銭湯並みの料金を覚悟したが、なんと入浴料380円!(タオル別)

広い施設に客の姿はまばら、ヒグラシの鳴き声を聞きながらのんびりと露天風呂に浸かっている時に、大粒の雨が落ちてきた。


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施設内の食堂でビール。風呂上がりのビールは旨いが、登山の後ともなればその旨さたるや格別。


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小腹も空いていたので、かけそば280円(安い)も頂きましょう。

あれ?結構旨いぞ。

ビールおかわり!

 

登山関係のサイトを見ると、どこも大山は初心者向けの山と書かれている。

しかし伯耆富士の別名のある大山、つまりは富士を彷彿させる円錐形は、一定した傾斜が延々と続くことになり、これがかなりキツい。これで初心者向けならば、自分は山には向いていない、ということになる。

と思う反面、晴れた日に、トレッキングポールを準備して、今度は下りでBBAを抜かさねば、などという復讐心に似た感情も湧いたりして、また山に登りたいという気持ちになりそうな予感はする。