可愛くて、頭が良くて、性格も良い、実家のシーズーの福ちゃんが大好きだ。
最近、ふとした瞬間に、脳裏に福ちゃんの笑顔が浮かぶことがよくある。
もしかしたら恋なのかもしれない。
さて、自己研鑽の為に久し振りに池袋の街を訪れた際に、博多ラーメン福やという店を偶然見つけた。
こんな店、前からあったかな?
いかにも資本系のチープな店構え、博多ラーメン原理主義を患っている私は以前なら目にも止めずに素通りしたに違いない。
しかし、福や、という、可愛い可愛いシーズーの福ちゃんを想起させる店名に、私は吸い込まれるように店内へ入ってしまったのであった。
もしかしたら恋なのかもしれない。
ビール。
とほぼ同時にラーメンが着丼。
博多ラーメン、コールはハリガネ。
なんだか見た目はうまかっちゃんみたいなわざとらしく白いスープだな。
博多ラーメンのスープは白いというのはステレオタイプの思い込みであり、本当に旨い博多ラーメンのスープは骨髄が溶けた油感があるものだ。
しかし、意外と悪くないというか、旨いラーメンとは言い難いながらも博多ラーメンの本質は押さえているようだ。
少なくとも、花月嵐の健太コラボの百倍マシである。
卓上には紅生姜、高菜漬、おろしニンニク、胡麻、胡椒。博多ラーメンを分かっているじゃないですか。
替玉、ハリガネ。
良いシステムだ。
博多ラーメンを博多ラーメン足らしめる要素のひとつだ。
予め提供される替玉など有り得ないのだよ、恥知らずのみすぼらしい下衆ラーメン、花月嵐さんよぉ。
博多天神的に、東京でこのクオリティの博多ラーメンが食べられるならまぁいいか、的な位置付けです。