私がMOTLEY CRUEというバンドに出会ったのは、14歳の時だった。
今までの人生で聴いてきたなかで、好きなアルバムを100枚挙げろと問われたら、多分彼らのファースト・アルバム「TOO FAST FOR LOVE」は外せないと思う。
音のみならず、歌詞、空気感、時代背景を含めて、私の失われた青すぎる春と分かちがたく密接に結び付いており、あのアルバムの最後を飾る曲「on with the show」は、今でも聴くたびに涙が滲みそうになる。
そのMOTLEY CRUEのリーダーにしてベーシスト、NIKKI SIXXが使っていたのがブラック・ボディのGibson Thunderbirdである。
長引くコロナにうんざりとしていた2021年6月に手に入れたサンダーバード、独特のボディ形状、しかし出音は余計なハイがなく豊かなミドルが心地好くて、意外と使える音なのである。
今私がバンドで奏でている音楽はMOTLEY CRUEと似ても似つかないが、それでもサンダーバードの形と音と存在感には心惹かれるものがある。
恐らくは1年振りぐらいにスタジオに持ち込んで爆音を鳴らしてみた。
やはり、いい。
よく抜けが悪いという評判を聞くけど、全くそんなことないと思う。
スルーネックの形状のせいでハイフレットが弾きにくく、私のメイン楽器になることは決してないが、そして楽器としての価値もまるで高くないが、いつまでも大事にしたい。
そうそう、お迎えしてまだ5ヶ月の元保護犬、先日避妊手術を終え、不幸な繁殖犬時代をこれで完全に終えることが出来た。
初めての入院が余程怖かったようで、更に甘えん坊になったらしいけど、この犬もまた我が実家には欠くことの出来ない大事な家族だ。
時の流れに比例して大事になってくる種類のものもあるが、大事なものとは無条件に、何によらず大事なのである。