仕事初めは暇初め。
8日間の冬休みが明けても、私を待ち受けている仕事は大して溜まっていないのであった。
虚しさとの共存にはもう慣れた。
むしろ閑職の悦びを享受しようではないか。
自分で選ぶことの出来ないことは、淡々と無慈悲に受け入れるのが吉だが、自分で掴み取ることが出来るものには拘ろう。
という訳で、最高のランチを求めて早稲田まで散歩だ。
目指すは勿論、孤高のラーメン専門店、巌哲さんであります。
中華そばにすることは決めていたけど、ランナーの端くれとしてはやはりたんぱく質の補給を怠る訳にはいかないと、肉増しのボタンも押してしまった。
1400円もするが、その価値は充分にある一品にして逸品である。
淡麗系メニューより太い麺に濃い色の醤油スープ、ザク切り九条葱にタップリの肉。
旨い。完璧な調和である。
あれ?
そう言えば、地元のラーメンビッグのチャーシュー麺並+ホウレン草増しを完璧な調和である、と表現したばかりなのだが、ラーメンビッグと巌哲の間には、ラーメン専門店ということ以外、何の共通項もないのであった。
ラーメンにおける完璧な調和というのも、無限にあるのかもしれない。
多様性は自由の象徴、やはりラーメンとは素晴らしいものであります。
値上げに怯まず、今年も巌哲さんにはお世話になります。