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桂花ラーメン渋谷センター街店

仕事で平日の夜の渋谷へ。

 

渋谷自体はバンドの練習でよく行く街だが、スタジオの所在地が桜ヶ丘町という繁華街とは真逆にあり、“所謂”渋谷に来たのはかなり久し振りだ。

多種多様な人々で埋め尽くされる街は完全にコロナ以前のそれで、目的地に向けて歩いているだけで気は滅入り、帰りたくて仕方がなくなる。

 

目的地に着いた頃には、身も心も疲れはてていた。

 

さて解放されたのは午後9時前、腹減ったしビールも飲みたいので、再び狂った雑踏の中へ。

 

なんとなく目についた桂花ラーメン渋谷センター街店に入店した。


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瓶ビール。

冬になったらまた昔のように物足りなく感じるかな、と思ったアサヒスーパードライは相変わらず旨い。私の舌が変わったのか、スーパードライが本当に旨くなったのかはよくわからない。


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桂花ラーメンの代名詞的な存在の太肉麺、なんとお値段は1150円だ。

私が学生の頃は780円だった。前世紀の全盛期の頃と比べることは無意味だけど、それでもなんとなく受け入れ難いものがある。

スープはそこそこしっかりとした味だが、慣れていない人には猛臭に感じる豚骨臭さが全くなく、そこはいかにも物足りない。

麺も相変わらず太くはあるが、常軌を逸したゴリゴリ食感はない。

太肉は変わらぬ旨さ。

拡大路線に失敗し凋落、そして経営破綻。

同郷の味千拉麺に救済された桂花ラーメンは、あの頃の尖った姿勢を失い、万人受けを狙った迎合型ラーメン店に堕したようだ。

まぁ、経営的にはそれが正解かもしれないが、ハードコアファンには物足りないのである。

 

街は冬。