Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅、酒、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。

つくばマラソン2022振り返りとHOKA oneone RINCON3

●レース9日前に椎間板ヘルニア発症

●レース前日にモルテン飲んだら激しい下痢を発症

●当日の最高気温は23度予報、南の強風というタフな気象条件

 

といった具合で、まさに三重苦で臨んだつくばマラソン2022。

スタートラインに立った時の私の気持ちは、マリアナ海溝の如く深くどんよりと沈み、最早タイムは望むべくもなく、ただ最後まで歩かずにゴールしたい、最後7kmを歩いてしまったわっかないマラソンの二の舞だけは避けたいと、それだけを願ってスタートの号砲を聞いた。

結果的に、予め萎えていたが故に気持ちが逸ることもなく、25kmまで抑えに抑えて走った結果、残り17kmをペースアップして、グロスでサブ4を達成出来たのだった。

殺気があると釣れないというのはよく聞く「釣りあるある」だが、マラソンも「一丁やってやろう」という余計な気負いがない方が上手くいくのだろうか?

 

しかし、何故だか悦びが全く湧いてこない。

 

結局のところ、当日のレースは上手くコントロール出来たものの、レースに至るまでのプロセスを全くマネージメント出来ていないことに、私はモヤモヤしたのであった。

更にレース後に筋肉痛も殆どなく、ダメージらしいダメージは翌日階段の下りが少し辛かった程度。

つまり、全て出し切った、という達成感すらも欠けるのだ。

 

私は強欲なのだろうか?

 

それでも幾つか気付きと発見があった。

備忘録として記すと共に、次のレースに活かしたい。

 

まずは、シューズ。

今回のレースで選んだHOKA oneoneのRINCON3が最高過ぎた。

第一印象は、軽い、アウトソールは思いの外硬い、その割に反発力が弱いという、重量以外はあまり良いとは言えないものだったが、この靴を履いてレース4週間に菅平で20kmペース走、レース3週間前に1周18kmの河口湖を2日で2周したら、印象がガラリと変わった。

まず、接地感が強い。足の裏の何処に重心が掛かっているかが分かりやすく、おかげで着地がとても丁寧になる。

その結果、ロング走の後に付き物の疲労感が、全くと言っていいほどなかったのだ。

レース本番中も自分の足音がやけに静かに感じたのは、接地感の強さから丁寧な着地になっていたのだと思う。

 

過去の2レースで履いたHOKAのCARBON X3は、その反発力の強さ故か、35km以降(もしくはスタート3時間半後)に脚とお尻に強烈な痛みが出て失速したのだが、今回は右足首に少し違和感が出たぐらいで、自覚出来る身体のダメージが殆どなく、ゴールまで走りきることが出来た。

 

そして、軽さは正義でもある。

特にラスト10kmで脚が重く感じられなかったのは、シューズの軽さによる恩恵が大きいものと思われる。

どうやら私ごときの走力では、カーボンプレート入りシューズの反発力は、助力よりも弊害の方が大きかったようだ。拘るべきは軽さとクッション性能だということがよく分かった。

次のレースも勿論このRINCON3でいくつもりだが、このベクトルでより良いシューズが見付かれば、それに変えるかもしれない。

 

ところで、他のランナーが何を履いているか気になってレース前やレース中もちょくちょく他人の靴を盗み見たのだが、今やアシックスがNIKEより多い印象を受けた。

私の好きなブランドだと、onはcloudflow(だと思う)をちらほら見掛けたが、HOKAは全く見なかったな。

最近人気ないのかな?

 

いずれにせよ、前半よりも後半の方が早いネガティブスプリット(前半2:00:52、後半1:57:34)でサブ4が出来たというのは、レースのコントロールが上手くいったと捉えて良かろう。

しかしながら、後半の方が3分も早いというのは、前半抑え過ぎた可能性もなくはない。

この問いに対する答えは、次回以降のレースで自ずと分かることだろう。

 

そうそう、忘れちゃならない、初めて補給が上手くいった事が最大の収穫だったと言えるんですよ、今回は。

ジェルを口にした直後に給水するのは胃の負担が大きいということを、最近まで全く知らなかったのだ。

過去2回のレースでは、ジェルの甘みを水で洗い流すようにエイドで同時に補給していたのだが、補給の度に胃が重たくなり、30km以降は身体がジェルを受け付けなかった。

今回は、給水と給食のタイミングをずらすことで、10km、20km、30kmでBCAAジェルを、15km、25km、35kmでエナジージェルを予定通りに補給出来た。

シューズ選びに加えてこの補給の成功が、最後まで失速しなかった要因だと自己分析している。

 

兎も角、これで今年の私のフルマラソンは全て終了した。

4月に行われた我が初マラソンかすみがうらでは、ネットで4時間を切ったもののグロスではサブ4出来ず、9月のわっかないマラソンでは35kmで脚が止まり大撃沈、三度目の正直のつくばで、かろうじてサブ4を達成したのだった。

タイムはさておき、3回レースに出て、ギリギリアウト→大撃沈→ギリギリセーフ、という結果はマラソン1年生のデビューyearとしてはなかなか充実していたようにも思える。

 

次のレースは来年3月の予定。

それまでに一段階レベルを引き上げることは出来るだろうか?

 

明日も、ハシル。

次のレースからはマラソン2年生になる私だ。