半年に一度くらいは来たい店で、半年に一度ぐらいは集まりたい元仲間達と寿司屋で晩飯。
ここ、駒込の常寿司は、貝の刺身と穴子が激ウマの江戸前寿司店。
刺し盛り貝多め。
トロタクが主役の巻き寿司色々。
真打ち、穴子。
日本酒が旨い。
なんだかな。
無理矢理付き合って貰ったような罪悪感に似た感情を抱いてしまって、楽しいことは楽しいんだけど、心の底は冷めていた感じがした。
その冷たい心根を暖めようと、日本酒飲みすぎていささか酔いすぎたようだ。
私は果たして赦されているのだろうか?
諸行無常、万物流転、変わらないものなどない。
しかし、成長する若手と、退化する私、逆のベクトルを向いてしまっている感覚がどうしても拭えずに、飲む程に心は冷めていった。
そういう感覚を貰えただけでも、思考停止とは異なるなのだと自らを鼓舞する。
私が向かっている方角が、前に違いないのだ。