ルーティンは脳を劣化させるのだという。
この頃の私の日々は、ルーティンに陥りがちだ。
前日の昼飯は、新規開拓でタンタンタイガーを訪れた。
確かに刺激にはなった。
今朝のランニングも、ほんの少しだけコースを変えてみた。
ほんの少しだけ刺激にはなった、気がする。
よし、今日のランチも新規開拓だ!
と、訪れたるはタンタンタイガーの直ぐ近く、中華蕎麦きみのあーるであります。
ご託宣。
無添加、無化調がウリ。
豊富な卓上調味料。
無添加無化調でも、巌哲とは異なるベクトルのようだ。
丼に思い切り影が被ってしまったが、店主オススメのチャーシュー麺(醤油)1200円。
まずはスープを1口。
む?ご託宣によれば、メインは大山地鶏とのことだが、ラーメンをらぁ麺と書く系統の鶏スープとは異なり、しっかりと節系の香りがして、むしろ魚介が勝っているぐらいかな?
そしてエンミがあまりにも強い。スープが塩っぱいなんてもんじゃないよ。
麺を引きずり出す。
加水率高めのもっちりとした細麺は茹で過ぎ、ところどころダマのように麺同士がくっついてしまう。歯応えも素麺みたいで興ざめ、これは硬めコール必須ですな。
チャーシューは柔らかくて旨い。逆の言い方をすれば、旨いのはチャーシューだけ、となる。
うーん、結局のところ私のルーティン無添加無科調ラーメン、BASSO江戸川橋、巌哲、MENSHOの三巨頭には遠く及ばないという印象だ。
そしてほぼ満員のカウンターは女性客が7割、これも私の苦手なパターンである。
女性客の方が多いラーメン店は、何故だか私との相性が悪いのだ。
この店は醤油の他に塩もラインナップされており、そちらも試さないと結論は出ないのだが、無理して結論を出さなくてもいいような気がしないでもない。
そしてスープを飲み干した訳でもないのに、この日の午後は喉が渇いて仕方がなかった。やはり塩分多すぎでしょう!
そういえば、茗荷谷の生粋花のれんで醤油ワンタン麺にチャーシューご飯を食べた後も、このような異様な喉の渇きに苦しめられたのを思い出した。あそこも無添加無化調を謳っている割には、醤油の濃さ(特にチャーシューご飯)は酷かった。一方で塩はあきれるぐらいに激薄なんだよね。
そうだ、あの店も女性客ばかりだったじゃないか!
ルーティンが悪いわけではなく、新規開拓が良いわけでもないという、至極当然の真理。
通う店にはやはりそれなりの理由があるのだし、厳選して通っている店に及ぶ店は決して多くないということか。