超久しぶりに池袋で自己研鑽。
最早研く必要のない枯れ草のような私に、今更自己研鑽が必要なのだろうかという答えは、風に吹かれている。
うっせーわ!
私が必要なのだと感じているのなら、それは必要なことのだ!
ふんっ( ̄^ ̄)!
と、桂花ラーメンのカウンターで、ビールを飲みながら逆ギレ的にいきり立つ。
色々と耐え難きを耐え、忍び難きを忍んでいるのだ、これでも。
ちなみに、以前サンシャイン60通りから1本入ったところにあった桂花ラーメンがなくなっており、途方に暮れて東池袋方面に歩きだしたところ、移転したこの店を偶然発見した私は、ツキがあるのかもしれない。
オーダーは勿論太肉麺。
なんと1150円ですよ。
私が初めて食べた高校生の頃は780円だったような。いや、830円だったかな?
いずれにせよ、昭和は遠くなったのだ。
あれ?
旨い。
桂花ラーメンは拡大路線に走った頃から味のブレがとても多くなり、全くコクのないスープが珍しくなくなっていき、それに比例するように人気も落ちていったように記憶している。
民事再生法を適用し、同郷の味千ラーメンの援助を受けてからは、細麺やらサイドメニューやら、頑固一徹、硬派だったかつての桂花らしさを完全に失ってしまった。
それでも私がたまに訪れるのは、10回訪ねて9回失望しても私のラーメン・ポートフォリオから外さないのは、忘れもしない高校1年生の時に食べた桂花に衝撃を受けラーメンに開眼、大学時代には週3ペースで食べていたこともある、私のラーメンの原点であり、青春の味であるからだ。
だから私は完食・完飲してしまいましたよ。
確かに猛烈に臭かったあの頃の野趣はないし、麺も幾分万人向けになっている。
でもこの日の太肉麺は、あの頃の味を鮮やかにリマインドさせる程には完成度が高かったのである。
お腹だけでなく、心も満腹でごちそうさま。