うんざり。
とした気分をもて余す。
こういう時は、迷いのない、間違いのない旨いもの食べたい。
早稲田までお散歩して目指すは巌哲。
昼時だったが運良く空席1。
そしてオーダーは中華そば、肉増し。
曖昧さの一切ない、哲学の一杯。
ユダヤ人哲学者のハンナ・アーレントは、「哲学は真理を扱う」と言った。
一方で哲学者の國分功一郎は、「哲学とは問題に対する応答であり、その副産物として時折真理が発見される」と説く。
これを踏まえて私なりに巌哲のラーメンを紐解くと、真に旨いラーメンとは何かという問いに応答し続けることにより発見された真理、ということになる。
そして特にするべきこともなく退屈しながらPCの画面を眺めるだけの私はこう思う。
我思う故に我あり。
と。