何もかもが裏目に出る日ってないですか、俺はある。
こういう時には、時の洗礼を受けた信頼と安定のランチが吉だ。
運とかバイオリズムは波だが、時の洗礼を受けた店にあるのは安定しかない。
そんな訳で訪れたるは神楽坂の龍朋、オーダーは勿論一番人気のチャーハンであります。
旨い。
旨いとしかいいようがなく旨い。
私は元々チャーハンという料理に特に拘りは無いのだが、同じ町中華括りで言えば江戸川橋の新雅と護国寺の栃尾、ラーメン屋括りで言えば天下一品と蒲田の我武者羅、更には中華街の台湾料理、民生炒飯というように、多方面からチャーハンを攻めることにより、自分内基準のようなものがいつしか形成されてしまったようだ。
それは富士山のような、ヒエラルキーではなく、連峰のように連なる高い山々だ。
例えばチャーハンを南アルプスに例えれば、龍朋は北岳か甲斐駒ヶ岳になる。
そんな感じで登頂し、ごちそうさま。