日曜日。
張本勲のいないサンデーモーニングを見終えたら、着替えてランニングに繰り出す。
平日より長めの17kmでフィニッシュ。
キロ6分半ペースから入り、キロ5分まで上げる緩いビルドアップ走、いい汗かきました。
洗濯し、予め沸かしておいた風呂に浸かってリフレッシュしたら、ビールを飲みながら別府大分毎日マラソンの中継を観る。
アスリート達の圧倒的なスピードに、文字通り圧倒されながら応援する。
誰を?
全選手をだ。
彼等の巡行速度である1km3分そこそこのペースは、恐ろしいことに私の全力疾走よりも遥かに速いのである。
凄いよね、アスリートって。
レースの結果を見届けたので、では遅めの昼飯に繰り出しますかね。
いつも蒲田というのも芸がない。
私は、いつか訪ねようリストに入れていた、横浜市のラーメンショップ高田店を目指す。
聞いたことのない地名に距離感を掴みかねていたが、東横線から横浜市営地下鉄に乗り換えれば、我が家から僅か30分程で高田駅に到着するのである。近いものだ。
だがしかし、
ガビーン!(死語)
臨休?
早仕舞い?
マジか、でもこれもラーショあるある、ではある。
身体は完全にラーショ・モード、いくら横浜家系の本場ど真ん中に身を置いていようとも、最早ラーショ以外ではこの飢えを充たすことは出来そうもない。
スマホを駆使して調べると、この沿線にラーメンショップ荏田店があるのを発見。しかし日曜日定休とある。駄目だ。
さらに検索を続けると、川崎北部市場近くの陸の孤島に、ラーメンショップ川崎水沢店を発見。あ、この店の名は何度となく聞いたことがあるぞ。
ここだ!ここしかない。
横浜市営地下鉄グリーンラインからブルーラインに乗り継ぎあざみ野へ、そこから小田急バスに10分揺られ、更にバス停から10分近く歩き、遥々来たぜラーメンショップ川崎水沢!
公明党のポスターがペタペタ貼ってあるのが個人的には微妙だが、暖簾には椿の文字、期待度MAX!
瓶ビールのあるラーショ。
大冒険の末のビールが沁みる。
卓上の調味料は椿食堂本部のもの。
キタ━(゚∀゚)━!
ネギチャーシュー麺、麺硬め。
これぞラーショというルックス。ジャンクでありながら、美しい。卓上のおろしニンニクを入れてからいただきます!
謎の調味料クマノテ風味の薄めなネギは若干泥臭く、ネギが主役のラーショにしてはやや残念。
硬めコールした麺はコシがあり、ライトな豚骨醤油スープと出涸らし系ホロホロチャーシューもいかにもラーショ、旨い!
うまいラーメンショップうまい的に旨い!
矢口渡のラーメンビッグも旨いし大好きだけど、やはり椿直系のラーメンショップの旨さは格別だ。
席が寸胴の真ん前で、その中のスープは煮えたぎっており、もしや熱々のスープが出てくるのではと思ったそれは、いつものラーショのぬるいスープであったのも不思議。
浅くてワイドな丼形状のせいだろうか?
ごちそうさま、と店を出る。
店の前が運良くたまプラーザ行きのバス停、しかし時刻表を見ると次のバスは運悪く70分後だ。
Google Mapで最寄駅を調べるとたまプラーザ、そして距離は2.5kmもある。
なに、たかが2.5km、フルマラソンの十六分の1にも充たない短距離じゃないか。
ランナーにとっては恐るるに足らず。
Google Map先生の言う通りに歩くと、未舗装の農道が現れた。
通し営業、日曜日オープンのラーメンショップ川崎水沢店、使い勝手が良さそうだけど、公共交通機関を使うとこんなにも苦労する。
しかし、車で来たら折角ラインナップされている瓶ビールを我慢せねばならない。
やはりラーメンショップの真髄を味わうことは、かなりハードルの高いことなのである。