Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。フルマラソン・サブ3.5を本気で目指すことにしてしまった。

幡野広志「なんで僕に聞くんだろう。」読了

なんだっけ、この本?

と一瞬考えて、そうだそうだと思い出す。

ガンになった写真家が答える人生相談。

ラジオ悩み相談などの類いのプログラムが死ぬほど嫌いな私、一瞬「なんで僕は買ったのだろう」と自問したが、twitterがきっかけでこの作者を知り、さわりだけ読んだこの本の元ネタであるwebメディアの文章がとても良かったのだ。


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なんで僕に聞くんだろう。

タイトルが秀逸だ。

回答も秀逸だ。

文章も秀逸だ。

勿論写真が素晴らしい。

 

そして私もまた思った。

なんで彼に聞くんだろう?

 

あとがきで著者は書いている。

「悩む人というのは悩んでいるのではない。不安なだけだ。」

「ほとんどの場合が悩みに対して答えをみつけている、ただその答えに自信がない。」

と。

そして、

「相手の答えを見つけて、背中を押してあげるだけでいいのだ。」

と結んでいる。

時にナイフのような鋭さで、質問者に疵をつけるような回答もあったけど、それは愛あるナイフだ。

 

ま、そりゃそうだよね。

結局のところ悩みとは自己内対話でしか解決出来ないものだ。答えは外にはない。

 

昔は人並みに悩みがあったような気がする私は、いつしか殆ど悩まなくなった。これは性格が変わった訳ではなく、自己内対話を覚えたからだと分析している。

或いは加齢により、脳の何処かの機能が劣化したのかもしれない。

もしくは老化により、感情の一部を失くしてしまったのかもしれない。

 

 

しかし、そんな私も悩めるタイラバに関して、今のところ何の答えも持っていないのだった。

まだまだ私も修行が足りないようであります。

 

結局のところ、いくら昭和が遠くなろうとも、中島らもの「明るい悩み相談室」にかなう悩み相談本はいまだに現れない。

 

ちなみにこの作者の本は、質問者との往復書簡よりも一人称の文章でこそ読んでみたいなと思った。