Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。

田中そば店蒲田店

土曜日。

 

気持ちの良い冬晴れは洗濯日和。

朝から洗濯機を回して、ベランダに干してからジョグに繰り出す。

 

この日は所謂サブ4ペースの1km5分40秒をキープして11kmのペース走。

最近続け様にランニング指南書の類いを読み漁ったので、色々と試してみたいお年頃なのである。

 

ジョグを終え、シャワーを浴び、その後実家へ届け物。

 

で、ようやく本題、本日の遅めのランチは勿論ラーメンだ。

長距離走にはカーボ・ローディングという炭水化物過剰摂取が必須であり、走っている限りはラーメンも正当化されるのである。

 

午後3時の田中そば店蒲田店は先客1名とガラガラ。

しかし、無愛想な女性店員はわざわざカウンター席へと私を誘導した。

 

鞄もあるし、厚手のニットも着ているし、客もいないし、ゆとりのある二人がけのテーブル席が良いよね、と、席の移動を打診したところ、露骨に嫌な顔をされて

「どうぞ。」

それ程のことかね?


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その無愛想な女性店員、なんとビールを投げつけるようにテーブルに置いていった。

瓶もグラスもテーブルの上で数センチ、スライドしたじゃないか!倒れたらどうすんのよ?と、文句を言いたい気持ちをぐっと抑えて深呼吸、これぞ出来る大人の6秒アンガーマネジメントである。


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メインのオーダーは肉そば、ネギ煮卵トッピング。

むむ、スープが異様にヌルい。

あのブス、水でも入れたんじゃないだろうな?と、あらぬ方向へと妄想が拡がり、最早ラーメンを楽しむことなど出来ないのだった。

 

愛想とホスピタリティは同じベクトル上にはない。

ラーメンショップ大師店の大将も愛想の欠片もないし、上野毛のなかなかむら屋は早番兄さんも遅番マスターも強面だし、早稲田の巌哲の接客はスーパー塩対応だし、本郷のもつ焼きじんちゃんなんて無愛想通り越して怒られてるみたいだし、赤羽米山のマスターはルールを守らない客には容赦がない。

しかし彼等は例え愛想が無くても高いホスピタリティを有している、つまり一生懸命に美味しい食事を提供し、客を喜ばせたいという気持ちがヒシヒシと伝わってくるのだ。

 

この女性店員は愛想もないんだけど、それ以上にホスピタリティというものがないのだ。

 

味はいいのに(今日のスープは宜しくないが)なんか勿体ないよね。

 

でも今にして思うのは、あの時いっそビール瓶が倒れてくれていた方が、私にとっては、そして店にとっても良い結果になったかもしれないということだ。