諏訪湖ランを終え、すわっこランドという悲惨極まりない名前の温泉にのんびりと浸かり、一息ついたところで出発。
行き先は自宅と真逆の上田だ。
折角長野まで来たのだから、長野に半移住してワイン作りに励む盟友・DDVセンパイ(仮名)と酒を酌み交わしたかったのだ。
そして前回二人で飲んだ鯉西という郷土料理屋がすっかり気に入ったので、この機会に再訪したかったのだ。
予約の為の電話をかけると、コロナ禍で客が減り従業員の維持が難しく、2階の食堂は閉めて1階の総菜屋だけの営業スタイルになっているとの無情の知らせ。
しかし、夏から秋にかけて河川敷で営業している支店が今期は明日まで営業している情報を得て、そちらに行ってみた。
いや、驚きましたな。
鴨川の床と海の家を合わせたような佇まいにテンションが上がる。
ビールで乾杯のあとは、鯉の洗いを。
臭みゼロ、味は濃く、絶品。
稚鮎の天ぷら。
仄かな苦味が酒に合い、絶品。
お酒は鮎の骨酒に切り替えます。
骨酒といってもウェルダンに焼かれた稚鮎の塩焼きが丸々1尾入っている。
鮎の風味と塩が酒に複雑な旨味を付与しており、しみじみと旨い。
ドジョウの唐揚げ。
酒が進む。
鮎の骨酒おかわり!
そして鯉こく。
もう何も言うことはない。
ブドウ農家/ワイン生産者として友が根を張ったことにより、無縁だった上田が少し身近に感じられるようになった。
そして千曲川グルメは私を魅了して止まない。
タイミングを逸して登り損ねてしまった北アルプス燕岳(くぅー、地図もアイゼンも買ったのに!)、来期は必ずリベンジしたい。
長野はより身近な存在になりそうだ。
鯉西でも幸運なことに地域振興券が使えた。
衆愚政治に踊らされる愚民の悦びをDDVセンパイ(仮名)とシェアし、彼の知り合いがオープンさせたというワインバーへ河岸を移して宴は続く。
上田の時間はゆっくりと流れる。