何の意味もない投票を済ませ、心の空虚さを埋める為に矢口渡に向かう。
しかし、再選は不可避とは予測していたが、ここまで圧勝するとは想像だにしていなかった。
仮に山本太郎が食ったのが全て宇都宮票だったとしても、2人の得票数の合算は小池票の半分ほどで、つまりは全く勝負にならなかったのだ。
アメリカの作家、マーク・トゥウェインの箴言に、「多数派は常に間違えている」というものがある。
こういう結果を目の当たりにした時に、この箴言にはいつも慰められる。
しかし、多数決こそが民主主義の基本なのだそうで、つまり我々が住む世界は原理的に矛盾を孕んでいるのだろう。
それでも諦めることなく、貫くべきは貫かねばならぬ。
その姿勢と方向性が、生きることと存在することを隔てるのだ。
いそべのビールはプレモルの生。
拘りは良いとしても、グラスビールサイズで450円というのは若干お高いな。
この日のオーダーは黒旨ニコニコワンタン麺+煮卵。
本当は黒旨ニコニコつけそば狙いだったのだが、選挙でうすら寒い気持ちになったので温かいメニューにしてしまった。
旨い。
旨いのだが、このパツパツのストレート細麺には、やはり白旨スープの方が合う。
お隣さんは白旨つけそばを食べていた。
しかし、つけそばの太麺には黒旨スープの方が合いそうだ。
つまりラーメンは白旨、つけそばは黒旨が、いそべにおける私にとっての正解だ。
今日投じた迷いのない一票は結果的に空砲となってしまったが(私が投じる一票はたいていが空砲だ)、迷いなく購入するいそべの食券は、決して私を裏切らないだろう。