FUGAZIのLockdownという曲を聴いている。
これは都市封鎖を歌った曲ではないが、なかなかタイムリーなタイトルだと言えよう。
歴史の教科書で読んだような、確かに過去に何度も起こった事例ながら、自分には影響がないものと見なしていたことが現実となった。
呑気にゴールデンウィークの欧州旅行のチケットを2月に購入して無駄にしてしまった私は、あまりにも楽観的だったのだろう。
歴史から学べなかったということで、賢者ではないことが改めて証明されたようだが、とはいえ出来る限りの対策は取ろうとは思っている。
そのひとつがマイカー通勤である。
今日現在在宅勤務とは無縁だが、その代わり電車に乗ることを止めたのだ。
会社の制度が追い付かず、駐車場もガス代も自腹になる上に全てが自己責任だ。
しかし、テレワークの徹底で乗客の6割が減ったとは言え、最も感染リスクが高いのが間違いなく通勤電車だ。
最近聴いていなかった古いCDを棚から引っ張り出し、行き帰りに聴くのが楽しい。
数年前に本とCDの徹底的な断捨離を敢行したが、それでもまだ相当な数のCDは残っている。
冒頭のFUGAZIも、そのようにして久し振りに聴いたわけだ。
ところでLockdownが収録されているFUGAZIの13 SONGSも、BLACK FLAGのfirst four yearsも、1stアルバムリリース前の音源を集めたコンピだが、初期衝動が満載でどちらも最高である。
コロナウイルス騒動がなければ、我々の1stアルバムをゴールデンウィークに録音予定だったのになぁ。
ブルーハーツ、THE THE、CLASH、JAWBREAKER、GALAXY500、GANG
OF FOUR、WIRE、YO LA TENGO、sonic youth、the wonder stuff、etc...
これらのアーティストのアルバムを、CDという記録媒体を介して、フルに聴くのは何年ぶりだろうか。
釣りに行くときぐらいしか車に乗らず(飲酒機会の損失を私は好まない)、その釣りに行く回数が近年激減したことにより、年間3000キロ以下の走行がここ数年続いていたが、会社まで片道20km、往復40km、ウイークデーだけで週に200km走る今だかつてないカーライフ。
走行距離はぐんぐん伸び、車との心の距離はぐんぐん縮まり、勿論フィジカル面のコールアンドレスポンスも日増しに良好になっている。
軽油は1リットル100円まで下がり、そしてストップ・アンド・ゴーの多い一般道でも1リットルあたり9~10km走る。
ハイオク仕様で1リットルあたり5~6kmしか走らなかった前の車に比べると、通勤の足としてはかなり使い勝手が良い。
昨年に車を買い替えた事情そのものが消滅しそうな今になって、ようやく買い替えた意味を獲得したような気分になっている。