都立大学に住む会社のパイセンと久し振りに飲もうという話になり、となれば目指すは祐天寺のもつ焼きばん一択である。
頻繁に通っている時期もあったけど、東横線が副都心線と相互乗り入れを開始して以来、なんとなく足が遠ざかってしまった。
久し振りに歩く祐天寺の駅前商店街は、知らない店が増えていた。
増殖の一途を辿る資本系家系ラーメン、独り焼肉屋、居酒屋等々。
しかしこの道の先にもつ焼きばんがあることを知っていたら、ここで歩みを止めるはずもなく、よってこれらの店とお近づきになる可能性は低い。
危機感を感じるためにはそれなりの能力が必要なのだと私は2011年3月に学んだが、久し振りに飲んだこのパイセンは、今わたしが会社に対して抱いている危機感を過不足なく共有出来るのであった。
こういう感覚は大切だ。
私のサラリーマン生活は残り10年を切っている訳で、総仕上げの時期に差し掛かっていると言って間違いないなかろう。
正しくヴィジョンを共有出来る同志をいかに多く持つか、ということが残りの会社生活を実りあるものにするか、空虚なものにするかの鍵となるだろう。
日本語が通じても話が通じるとは限らない。
ということを、私は経験的に学んだのである。
真面目な話をしていた為、写真は撮り忘れた。
料理も酒も、いつものばんだった。