昨年のゴールデンウィークに四川省は成都にて購入した火鍋の素、すっかり存在を忘れていたのだが、寒い今こそ食べ時。
辛さよりも山椒痺れの方が強いが、それよりも更に強いのが油だ。
火鍋ってそう言えば麻辣スープと白湯スープが道教の太極図宜しく並んで提供されるものだが、ここには麻辣スープしかないのである。
よって油感も5割増しなのかもしれない。
スープが飛んだところ、及び鍋を洗ったシンク、そして鍋自体のところどころに、翌朝ワックス状の固形化した油がこびりついているのを発見した。
こんなもの摂取して身体に良いわけないだろうな。
四川省の旅では激辛料理も楽しみのひとつだったのだが、蒙古タンメン中本の北極的な常軌を逸した辛さには出会わず、常識的な辛さ(という言い方も変だが)か、全く辛くないかといった料理ばかりだった。
現代四川人は、激辛料理は身体に悪いので好まないのだそうだ。
さもありなん。