Everything in Its Right Place(SUB3.5 or DIE)

マラソン(PB3:36:04)、バンド(ベース担当)、海外独り旅(現在26ヵ国)、酒(ビール、ワイン、ウイスキー)、釣り(最近ご無沙汰)をこよなく愛する後期中年者の日常。

サツィヴィ(ウラジオストク)

旧ソ連時代の政策の名残だとかで、ウラジオストクには中央アジアコーカサス地方からの移民も多いようだ。

 

そんな訳でジョージアレストランも相当の件数がある。

ガイドブックによれば殆どの料理人はコーカサス出身であり、よって正統的かつ本格的なな料理が提供されるのだとか。

 

私の知る限り、東京にはジョージア料理を提供するロシアンレストランが少なくとも2軒あるが、ジョージア料理専門のレストランは存在しない。

一昨年訪れて以来、すっかりジョージアに魅せられた私としては、行かない訳にはいかない、というよりも今回ウラジオストクを選択した理由のひとつがジョージア料理とワインにあると言っても過言でないのだ。


f:id:OKComputer:20200210115911j:image

豊富な選択肢の中から、美味しい上に比較的庶民的な価格との触れ込みだった、こちらのサツィヴィをチョイス。

しかし入口入るといきなりクロークで、かなり高級感が漂っているが、コートを預けてしまった以上、私に逃げるという選択肢はない。


f:id:OKComputer:20200210115928j:image

世界のビール、ハイネケンを頂きます。


f:id:OKComputer:20200210115942j:image

いやー、懐かしい!これ大好きだったな、牛とトマトのスパイシーなスープ、ハルチョ。

ジョージアでお腹を壊滅的に壊してしまった私は、旅の後半はハルチョばかりを食べていたので、色んな意味で懐かしくもあり、哀しくもあるメニューだ。

スパイシーさは薄れ、米を含めて具も少なめ、それがウラジオストク流のハルチョなのかもしれない。

ジョージアよりも上品な味付けと量だけれども、旨い。


f:id:OKComputer:20200210120032j:image

キタ━(゚∀゚)━!

ジョージアと言えばヒンカリでしょ!

マッシュルームとチキンをひとつずつ。

うーん、懐かしい!手掴みでまずは小籠包宜しく中の汁を啜り、本体を食べて上の結び目を残すというのは正にジョージアで学んだ作法。

昨日のペリメニも旨かったけど、やはりヒンカリには敵わない。


f:id:OKComputer:20200210120124j:image

キタ━(゚∀゚)━!

ヒンカリと双璧をなすジョージア料理、ハチャプリ。サイズはジョージアの1/3、価格はジョージアの3倍。

サイズのみならずチーズの使用量もジョージアと比べると抑えられ、かなり上品な仕上がり。

とは言え洗練されたハチャプリ、かなり好みです。

 

お腹いっぱいでお会計を恃むと、ジャスト1000ルーブル

約2000円弱か。

日本基準では安いけど、ジョージアではこれにワインをつけても1000円ぐらいなものだったと記憶しているのだけどね。

グラスワインも高くて、安くて旨いのがジョージアワインだという認識の私には注文が憚られた。

 

ま、コーカサスは遠いのだ。

 

日本では食べることの出来ない正統的ジョージア料理を、日本から程近いウラジオストクで食べられるのなら、安いものなのかもしれない。


f:id:OKComputer:20200210212916j:image

帰る道すがら酒屋に寄って今宵もジョージアワインを購入。

ホテルの部屋で更にジョージア祭を続けるつもり満々の私である。

エチケットは全てロシア語(キリル文字)で全く読めないながら、私はこれがジョージアワインであることを確信していた。


f:id:OKComputer:20200210213141j:image

裏ラベルにジョージアの地図が描かれていたのである。


f:id:OKComputer:20200210213329j:image

私の中のパスポートに残されたジョージア出入国スタンプに記されている地図を、時折懐かしさと共に眺めている私にとって、この形は見間違えようがないのである。

 

そしてこのワインも、いかにもジョージアの赤らしい濃厚な味で、私は本当に嬉しくなったのだ。

 

ウラジオストク、退屈な街ではあるけど、なかなかいいじゃないですか。