大晦日。
年越しそばならぬ年越しラーメンを食べてから仕事に行こうと、矢口の上々家の営業をTwitterで確認すると、なんと12月30日をもって閉店したとの衝撃の事実を知る。
六角家の流れを汲む正統派ストロングスタイルの家系を近所で食せる貴重な店だったのに...。
もしかしたら私が糖質制限など始めてしまったせいかしら?
気を取り直して蒲田に向かう。
ラーメン激戦区蒲田の街なら、何処かしら営業しているだろう。
駅前の一基を覗くと、店は開いているけど全ての席も空いており、これは放置していたら上々家の二の舞になりかねないと、義務感をもって入店した。
I'm waiting for my 麺。
着丼を待ちながら一番搾りを頂きます。
オーダーは旗艦メニューの一基ラーメン、麺の硬さはハリガネ指定。
九州とんこつラーメンを謳う同店、その中味は博多と熊本のハイブリッドである。
両方とも好きな私には一挙両得なお店。
スープにもう少しパンチが欲しいところではあるが、博多ラーメンと熊本ラーメン双方のエッセンシャルな本質を押さえたなかなかに美味しいラーメンではある。
替え玉せずとも満腹感を得られる麺のボリューム、すっかり満足してごちそうさま。
結局私の滞在中に他の客が全く入って来なかったことを少し心配になりつつ店を出た。
ま、大晦日なのだ、皆ラーメンなんか食べてる暇はないのだろう。