正月用の真鯛を確保したい。
私は東京湾タイラバのパイオニア、トレードウインズに予約を入れた。
潮時に合わせてこの日の出船は6時45分頃。
沖で遭遇した第二忠丸は、予想通りの難民船状態だった。
残念ながら現状では土日に乗るハードルが相当に高い船となってしまったようだ。
ブームには終焉が付き物。
一日通して只の一度もアタリの無いタイラバの闇、何故か自分にだけ魚が寄り付かないタイラバの暗黒、アカクラゲの猛攻に折れる心、今は良い時期だけど、この釣りの深淵に触れた時に、どれたけの人が果たして耐えられるのだろうか?
或いはブームではなく、人気は定着したのだろうか?
静かに推移を見守りたい。
さて、定員が6人のチャーターボートならば難民船とは無縁だ。
4日前に片舷13人も乗った第二忠丸の胴の間で、苦しみながらも3枚の真鯛を釣り上げた私なら、総勢6人の船では楽勝だろう。
今年初のもちすぎ君が降臨し、親戚一同ご近所さんまで正月は真鯛三昧になるかもしれない。
いやー、捌くの大変そうだなー。
しかし、タイラバ最大の敵は慢心であるということを、私自身忘れていたようだ。
タイラバの闇、というヤツに、私自身が呑み込まれることになろうとは、想像だにしなかったのである。
【釣果】
6時45分出船、15時沖揚がり
真鯛1枚(0.6kg)
外道:イナダ、ホウボウ
【タックル】
ロッド:がまかつ桜幻 B68-L solid.R
リール:DAIWA RYOGA BAY JIGGING C1012PE-HWL
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ4号
【本日の総括】
あれあれあれあれ?
船中17枚と悪い釣果ではなかったものの、トップ6枚、2番手5枚、次いで4枚、残りは3人で1枚、1枚、0枚と、かなり偏りのある釣果、私はキロ未満の1枚を辛うじてキープしたのみだった。
恥ずかしながらヒットは4回、掛かりどころ悪いのもあったけど、船長の見立てはタックルバランスの悪さ。
つまり、深場を攻めている時に私の柔らかいニューロッドを使うのならば、ドラグはもっと締めないとフッキングが悪いというものだった。
確かにな。私はユルユルドラグ信奉者ではないが、無意識に刷り込まれていたのかもしれない。
さて、この日の船内でも「中井チューン」という単語が飛び交っていた。
やはりこのセンシティブなセッティングは強いのだと、オールド・タイラバリストの私は呆然と取り残された。
しかしですよ、下船後に俯瞰で見たこの日の釣果、つまりHP用に船長が船の床に並べた17枚の真鯛は、1kgオーバーは恐らく2枚、その代わり300g以下のチャリコに毛が生えた程度の小鯛が10枚は混ざっていた。
負け惜しみ半分で言わせてもらえば、価値ある1枚を狙うタイラバの魅力とは真逆に、今までタイラバでは釣るのが難しいと言われていた小鯛をも簡単に釣ってしまう、つまり乱獲をもたらせるのが中井チューンだとも言えるのではないか?
乱獲がもたらせるもの、即ちそれは資源の枯渇である。
10年前に比べれば、ここ数年東京湾の真鯛の魚影は明らかに濃くなってきていた。
しかし、この状況が続くとなると、数年先が心配になる、というのは杞憂だろうか?
私の釣った0.6kgが大きく見えるような、マイクロ真鯛を1枚お裾分け頂いた。
ちなみに外道のホウボウは良型につき持ち帰り。
レンコダイの塩焼のような真鯛の塩焼。
こんなに小さくてもそれなりに脂がのっているのは流石というべきか、微妙というべきか。
さて、こんなに締まりの悪い2019年の納竿記事をもって、今年のブログ納めとしたい。
2019年の釣行回数は僅かに22回、年を追うごとに減っているのが近年の傾向だ。
今年に関しては休日出勤が更に増えたこと、そして5回も海外放浪した結果として釣りに費やせる時間が激減した。
するとタックル類のメンテナンスもサボりがちなり、クラッチの固着やハンドルの固着でリールの修理は3台も行った。
これはヤバいと慌てて全体的にチェックしてみたら、他に動かなくなっているリールが2台、そして電動リールのバッテリーである電力丸が過放電でお亡くなりになっているのを発見した。
きちんと釣りと向かい合っていないと、余計なコストも掛かるようだ。
来年はもっと釣りをしなくては。
また、2019年はYahoo!ブログの終了という、節目の年にもなった。
これを機会にブログなんて止めてしまおうかとも思ったけど、自らの意思ではなく相手の都合という所が腑に落ちず、こうしてはてなブログを開設してしまった。
もう少しだけ物語は続く。