12/27(金)は代休を取得。
風が強い予報だったので釣りには行かず、昼前までゴロゴロした後、ようやく着替えてジョグに繰り出した。
恐ろしい風だった。
家の敷地を出て、橋を渡り、上流に向けて進路を取った瞬間、真正面から猛烈な風が吹いてきたのだ。
まるで台風のようだった。
後から知ったのだが、実際にその時間帯、大田区の羽田空港では瞬間最大風速20mが観測されていたのだ。
まさに台風並みだったのだ。
強い向かい風に向かって走ることがここまで苦しいものだとは知らなかった。
吹きっさらしの河川敷を走り慣れているので、風のなかを走ることにも慣れていると思っていたのは、とんでもない思い込みだった。
前に進んでいく感じがしない。
顔面にモロに強風を浴びると、呼吸まで乱される。
多摩川を渡る橋に至る長い登り坂は、本当に地獄のようだった。
橋を渡って折り返すと、今度は追い風に押されて勝手にペースが上がった。
追い風に助けられたら楽に走れるかと思いきや、勝手にペースが上がるのはそれはそれでキツいものだった。
しかし運命に翻弄されるのが人生の本質だとしたら、強風に翻弄されることなど何てことないではないか。
と、私は自らを鼓舞して走った。
いったい私は何をやっているのだろう?という自問は、今は避けるべきだ。
強風は雲も空気中の塵も何もかもを吹き飛ばし、完璧な冬晴れをもたらせた。
春や夏には、こんなに綺麗な空は拝めない。
綺麗な空の下を走ることは、良いことではないか。
と、私は自らを鼓舞して走った。
僅か6kmのジョグなのに、私は疲労困憊した。
そして夕陽を浴びながら、私は最愛の温泉銭湯に向かった。