通勤の足として使い始めて約15年、この路線に対する諦念、或いは憎しみは、増すばかりである。
とは言えこの15年の間には、多くの路線が相互直通運転を始めて長距離路線化、つまりは京浜東北線化が進んでおり、脆弱性は京浜東北線の専売特許ではなくなりつつある。
一方で、京浜東北線を京浜東北線たらしめる独特の民度の低さは変わらない。
先日も私の後ろに立っていた女性が、マスクもせず、口を覆うこともせず、豪快な咳を私に浴びせ続けていた。
もしかしたら彼女はイオンの接客係だったのかもしれないが。
また、最近特に気になっているのが、朝の通勤時間帯の車内温度が、他の路線より高く感じられることが多いことだ。
私は蒲田駅で東急線から京浜東北線に乗り換える訳だが、京浜東北線に乗り込んだ瞬間に汗が吹き出すのである。
明らかに東急線よりも暑い。
人いきれで湿度も増しているなか、頭上からは熱風が吹き出している。
運良く目の前の席が空き座ると、シートは暖房で滅茶苦茶熱くなっている。
熱気は下からも上昇しているのだ。
こんなサービス、余計なお世話じゃないか?
基本的に通勤電車に乗り込む際は、外気温に合わせた服装をしているのだ。
コートを脱いだ方が快適な温度にする必要などない。
京浜東北線のくせに、新幹線気取りなんかするんじゃねえ!
耐えられなくなると、私は田町駅で並走する山手線に乗り換えることも多い。
山手線の車内は、明らかに京浜東北線よりも暑くないのである。
そもそも私は極端な暑がりで汗かきなのだ。
夏場、弱冷房車などという半端な車輌には決して乗らない。
冬の京浜東北線、特に朝の時間帯は私は必ず汗だくになる。
しかし、周りを見回しても、汗をかいているのは少数派だ。
もしかしたら問題があるのは京浜東北線ではなく、私の方なのだろうか?
今日もまた京浜東北線との戦いは続く。
京浜東北線なんかに負けるわけにはいかないのだ。