深夜にまで及んだ作業に立ち会った後、車で送ってもらうことに。
夕食も摂らずに作業が続いたので、何か軽く食べたいとのリクエストには、時間が時間で場所も場所なので消去法的にラーメン店をチョイス。
しかし消去法と言ってもこの力丸(exとんでんかん)は、我が最愛の博多ラーメンの店ではある。
夜営業のみ、そして糖質制限中ということでハードルが高く随分とご無沙汰してしまった。
オーダーは麺に唐辛子を練り込んだ赤玉ラーメン、麺の硬さはハリガネ。
卓上の紅生姜と高菜とゴマ、更にクラッシャーで一片のニンニクを潰して投入することで、力丸のラーメンは完成する。
濃厚。
ひたすらに濃厚。
そして強烈に旨い。
2011年3月11日、大地震により麻痺した交通機関に見切りをつけ、25kmの道程を歩いて帰った時に、この店に灯っていた灯りが世界のただひとつの希望のように見えた。
それ以来、この店のラーメンは、間違いなく私の中のソウル・フードに昇華されたのだ。
糖質制限中でも怯むことなく替玉をオーダーしたのは、勿論この店へのリスペクトの表れだ。
THE BLUE HEARTSは「爆弾が落っこちる時」の中で、「いらないものが多すぎる」と歌った。
それから30年以上が経過した令和の世にあって、私は「いらないもの」ばかりに囲まれて悶絶している。
不謹慎ながら、もう爆弾落っこちちゃえよ、って密かに思わないでもないぐらいだ。
でも、無数の爆弾が東京に落ちたとしても、せめてこの店だけには落ちないで欲しい。っていうのは虫がいい話かな?
いずれにせよ、通う頻度がいかに低くても、私には不可欠な店であるのだ。
言いたいことは、ソレダケだ。
ごちそうさまでした。