晩秋の釣りと言えば個人的には真鯛がファースト・プライオリティなのだが、他に忘れてはいけない釣りがある。
それは勿論カワハギだ。
連日多くの船に叩かれ、スレまくった難敵手・竹岡のカワハギ、食べて美味しいのは正に今なのだ。
そんな訳で我がカワハギ釣りにおける常宿、羽田かみやへ10ヶ月振りに突撃。
台風19号で甚大な被害を受けた羽田かみやの船着き場。
流された桟橋の修復はまだ終わっておらず、乗り慣れたカワハギ船は見慣れない屋形船の桟橋に係留されていた。
更に流れ込んだ土砂の影響で多摩川の水深が浅くなってしまい、干潮時には船が通れず、更に小潮では沖留めした船まで船外機でピストン輸送とのこと、通常営業に戻れるまではまだ時間がかかりそうだ。
さて、前日のうちに20名で予約を締め切ったそうだが、何故だか24人も集まってしまい、この日のカワハギ船は大難民船状態に。
しかし、台風被害で苦しい折り、多くの客が来るのは良いことである。
私自身、前週は一回り小さな第二忠丸に25人ものアングラーが押し寄せた中で3枚の真鯛をキャッチしているのだ、難民船恐るるに足らず!
この日最初のポイントは第二海堡。
ここはカワハギも居ることは居るのだが、外道が多く、底はデコボコの難所。
根掛かりと外道回避の為に1m程底を切っているのにも関わらず、キュウセンやササノハベラが時折上針にまで食ってくる高活性。
細かく流し変えながら約1時間攻め、ここで本命は3枚ゲット。
最近の激渋釣果を考えれば、出足好調と言って良かろう。
その後いつもの竹岡沖へ。
船長いわく、まだ水温が21度もあって魚が固まっていないとのこと、その言葉どおりの完全な拾い釣りに。
しかし、渋い時に集中力を切らさず、少ないアタリを如何にものにしていくかも竹岡カワハギの醍醐味と言えなくもない。
難しいから、多くの人がハマるのだ。
宙釣りオンリーの少ない引き出しの中からあの手この手で14枚の釣果は大満足。
目標はツ抜け、5枚キープ出来れば御の字と思っていたのだが、最大でも23cmに留まるもワッペンも混じらずキープ11枚。
初戦は完勝だ。
【釣果】
7時30分出船、14時30分沖揚がり
カワハギ14枚
外道:ベラ、キュウセン、ヨソギ、サバフグ、コモンフグ
【タックル】
ロッド:DAIWAメタリアカワハギ180M
リール:SHIMANOステファーノ201
ライン:PE1号
【本日の総括】
釣って楽しいのみならず、食べて美味しいのがカワハギ釣りの良いところ。
東京湾産の活カワハギなんて高くてとてもじゃないけど買えませんからね。
これもまた釣り人の特権である。
中型は薄造り、小型は5枚下ろしにして肝乗せ炙り、旬のカワハギを堪能した。
肝は多少小さくなってきているものの、透明感のある白身は甘味の強い極上品。
久し振りに食べて改めて思うのは、やはり旬のカワハギ、特に竹岡産のカワハギは本当に美味しいということ。
釣味も食味も、今シーズン中にあと何度かは楽しみたいところだ。